« 4月9日 恥じる薬 | トップページ | 4月11日 桜の鼻 »

4月10日 廃業する医者

 数年ぐらい前から大きな病院では、IT化が進められていてカルテに至ってまでPC入力されている。以前だと医者は、患者を診ながらカルテにペンを走らせていた。上手いんだかヘタなんだか分からない、ミミズが這ったようなドイツ語を書き込んでいた。患者としては気になるからカルテを盗み見するけれども、ドイツ語が分からない。英語なら少しは馴染みがあるが、ドイツ語となると馴染みがないので、まぁ~症状を書いてるんだろうと諦める。

 ところが最近では、患者の顔を一切診ないでPCの画面ばかり見てる。耳だけが患者の方を向いていて、顔はモニターを向いている。当然だがPCに向かって喋っている始末で、患者から返って来た言葉を入力するだけ。こちらは医者の顔を見て喋っているのに、あちらはこちらを見ようとしない。だったら、こちらもあちら見ないで、入口の方を見ながら喋っても問題ないだろうとさえ思えてくる。ああ~~!「あちら」や「こちら」と、ややこしい・・・・・

 とにかく「医者が患者の顔を見なくて、診察が出来るのか!」って言いたいのだ。たとえばPCの画面しか見てなかったら、入ってきた患者の顔色が悪くても気が付かないだろう。そんなことで医者が務まるのだろうか。だいたい、診察室に入った時から前の患者のカルテか処方箋を入力していて、こちらを見ようとしない。暫らく待っていると顔はPCに向けたまま「今日はどうしました?」と問診を始める始末だ。「PCの見すぎで目が悪くなり、先生の顔が半分しか見えません!」とでも言ってやろうか・・・

 ところで厚生労働省が2006年4月に告示した「レセプトオンライン化」が2009年から開始となり、経過処置期間を経て2011年からは全ての医療機関にオンライン化が義務づけされるようになる。(レセプトとは、病院で診察を受けた際、患者の自己負担分以外の料金、すなわち医療保険負担分の料金を、医療機関が保険者に請求するための書類で、診療報酬明細書ともいい、大部分が紙でやり取りされている。)

 この「レセプトオンライン化」のメリットは、レセプトの管理効率化・迅速化・自動化・ペーパレス化・人為的ミス排除などが期待できるが、小さな病院・医院などの医療機関では、コンピュータ導入・ネットワーク回線の利用など資金の問題がある。「オンライン請求が完全義務化されれば、保険診療を継続できない医療機関が出てくることが想定され、地域医療の崩壊を招く恐れがある」とまで言われている。

 現にベテランの開業医の1割強が、オンライン化に対応できないとして廃業を考えているとのことだ。医者不足が騒がれているが、そんなことで良いのだろうか。PCも使えない高齢者は、さっさと引退しろとでも言うのだろうか?国会議員にだってもPCを使えない高齢の人もいるだろう。そんな方々によって承認された省令なのだが・・・

|

« 4月9日 恥じる薬 | トップページ | 4月11日 桜の鼻 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事